生まれたばかりの赤ちゃんは、母乳かミルクが栄養源ですから、体の割にはたくさんの水分をとっています。
水道水の水源では、いろいろな所から有害物質が侵入していますし、浄水場では、たくさんの化学薬品が使われています。
このような環境の中では、蛇口をひねって出てくる水道水に安全性を期待することは不可能です。
私たちが、水道水の有害物質から身を守るためには、各家庭が浄水器を設置するのが効果的であり、経済的でもあります。
-現在市販されている浄水器のろ過方式-
活性炭
価格が安く手軽なため、一番多く使用されています。塩素や臭味を取り除くにはたいへん効果的ですが、鉄さびなどの金属類、水銀、鉛、カドミウムといった重金属や環境ホルモン類等はほとんど除去できません。 また活性炭の交換を頻繁に行わないと著しく能力が低下し、雑菌が繁殖します。マイクロフィルター
中空糸膜に代表される、ミクロン単位の細孔が無数に空いた繊維フィルターを使用したものです。UV雑菌灯
殺菌効果はありますが、除去能力がないため、O-157や腸炎ビブリオといった毒素を持つ菌には効果がありません。R.O.(逆浸透膜)
米国で開発された水分子のみを通過させる特殊なR.O.膜により高純度の純水を製造する浄水器です。 雑菌や塩素はもとより、水銀やカドミウムなどの重金属、トリハロメタンやトリクロロエチレンといった有機塩素化合物などの不純物をほぼ完全に除去することができます。
活性炭タイプ
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マイクロフィルター
+活性炭 |
UV殺菌灯+活性炭
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R.O.(逆浸透膜)+活性炭
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塩素
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除去できる
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除去できる
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カビ臭などのいやな臭い
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初期段階では除去できる(銘柄による差が大きい)
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鉄サビ
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あまり除去できない
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除去できる
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あまり除去できない
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ウィルス
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初期段階では除去できる(銘柄による差が大きい)
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トリハロメタン
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鉛
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一部除去できる
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環境ホルモン類
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あまり除去できない
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ダイオキシン類
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※R.O.膜(逆浸透膜)を採用した浄水器が最も危険物質を除去していることがわかります。
R.O.浄水器は、水分子のみを通過させるR.O.膜に、活性炭とマイクロフィルターを組み合わせることにより、水道水に含まれるほとんどの物質を、ほぼ完全に除去します。
R.O.膜は逆浸透膜ともいい、米国で開発された特殊な膜です。
その性能の高さは、R.O.膜にウィスキーを通すと、水とアルコール(不純物)に分離できるほどです。
雑菌や塩素はもとより、水銀やカドミウムなどの純金属、トリハロメタンやトリクロロエチレンといった有機塩素化合物などの有害物質をほぼ完全に除去します。
R.O.膜の「水分子のみを通過させる」という優れた特性は、いろいろな分野で利用され活躍しています。
海水淡水化プラント
離島での飲料水、工事用水、原子力発電所のボイラー用水に使用するため、海水から淡水を作り出しています。スペースシャトル
宇宙へは大量の水を積んで行くことはできません。そこでスペースシャトル(コロンビア号)にR.O.装置を搭載し、宇宙飛行士の尿や汗を浄化して飲み水として再利用しています。客船、漁船等の船舶
クィーンエリザベス二世号など、大型の船舶に搭載し海水から乗客、乗員の飲料水を確保しています。 これにより、航海中に水補給のために寄港する必要がなくなりました。濃縮還元ジュース
果汁を水と果汁濃縮物に分ける工程で使用します。果汁濃縮物には、再び水を加えて濃縮還元ジュースになります。人工透析
腎臓病の患者さんの人工透析にも使われています。ここでは、血液中の不要物質を取り除くことに役立っています。R.O.浄水器の水の最大の利点は、「安全な水を得られること」です。
しかし、単に「飲み水として安全」なだけではなく、
次の用途で使用すると特徴を生かすことができます。
赤ちゃんのミルクに
粉ミルクの適正バランスをくずすことがなく、ミネラルの過剰摂取も防げます。薬を飲む時に
不純物が除去されているため、溶解性が高く、薬を素早く体内に吸収できます。緑茶を飲む時に
ミネラルが除去されているため、渋味が出ておいしいお茶ができます。又、酸化を遅らせて黄色く変色しにくくします。氷作りに
不純物が除去されているため、中心部まで濁らず、透明感のある氷が作れます。スチームアイロン、加湿器
カルシウムが除去されているため、目詰まりが起きません。ペットに
有害物質が除去されているため、ペットにも安心です。お料理に
塩素や臭みが除去されているため、素材がもつ栄養素や味を損ないません。洗顔に
肌をいためる塩素が除去されているため、その他
・お風呂の上がり湯に
項目
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水道法水質基準値
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水道水
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R.O.浄水器
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硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素
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10mg/l以下
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1.9mg/l
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検出せず
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クロロホルム
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0.06mg/l以下
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0.014mg/l
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0.003mg/l
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ジブロモクロロメタン
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0.1mg/l以下
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0.003mg/l
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検出せず
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ブロモジクロロメタン
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0.03mg/l以下
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0.008mg/l
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検出せず
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総トリハロメタン
(クロロホルム、ジブロモクロロメタン、 ブロモジクロロメタン、ブロモホルムの総和) |
0.1mg/l以下
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0.025mg/l
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0.003mg/l
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亜鉛
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1.0mg/l以下
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0.009mg/l
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検出せず
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鉄
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0.3mg/l以下
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0.07mg/l
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検出せず
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銅
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1.0mg/l以下
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0.02mg/l
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検出せず
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ナトリウム
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200mg/l以下
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12mg/l
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0.7mg/l
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塩素イオン
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200mg/l以下
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12mg/l
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検出せず
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カルシウム、マグネシウム等(硬度)
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300mg/l以下
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82mg/l
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検出せず
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蒸発残留物
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500mg/l以下
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160mg/l
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20mg/l以下
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陰イオン界面活性剤
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0.2mg/l以下
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0.03mg/l
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検出せず
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有機物等(過マンガン酸カリウム消費量)
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10mg/l以下
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1.0mg/l以下
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1.0mg/l以下
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電気伝導率(25℃)
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230μS/cm
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4.4μS/cm
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【1998年2月 財団法人 日本食品分析センターによる検査結果】